てきとうなメモ

本の感想とか技術メモとか

初詣

こんなまとめを読んだ

togetter.com

一方で元文献の著者の平山昇は以下のように指摘している

【「初詣」の歴史に関するメディア・ネット上の誤りについて】

「『初詣』は鉄道会社(京急)の営業活動によって誕生したもの」という言説が一部のテレビ番組やインターネットなどで拡散しておりますが、これは私の研究を紹介した過去のメディア報道をせっかちに誤解したもので、端的に誤りです。川崎大師が明治時代に「初詣」の発祥の地となったのは事実ですが、それは京浜電鉄(現在の京急)が誕生するよりも前のことでした。「初詣」発祥の経緯については拙著『鉄道が変えた社寺参詣』にて説明しております。

で、以下のsynodosの記事や著書の「鉄道が変えた社寺参詣」を少し読んでみた。

synodos.jp

現在の初詣の参詣方式は明治20年ごろに誕生したが、ここでいう初詣とは「いつ」「どこに」を指定しない、正月ごろにどこかの寺社に参詣する方式のことである。 これ以前にも元日に参拝することはあったが氏神へのお参りであったり恵方詣(その年の恵方にある寺社に参詣する)であり、それ以外の寺社に参拝するのは珍しいとみなされていた。交通手段が限られていた時代では遠くの寺社に参詣するのが難しかったが、川崎大師が列車でアクセスできるようになり、明治20年代以降、恵方詣のような縁起よりも行楽を重視する参詣客が増えることにより、元日に参詣する方式が定着してきた。

ということのようだ。

ので、鉄道会社が営業活動によって初詣という参詣方式を意図的に生み出したのではなく、初詣が流行ってきたので鉄道会社の営業が激しくなったというのが正しく、因果が逆であるということだろう。