陰謀論の罠 The Trap of Conspiracy Theories (光文社ペーパーバックス)
- 作者: 奥菜秀次
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 91回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
9.11陰謀論に対する批判本。光文社ペーパーバックス初めて読んだが英語交じりの文章なのでちょっと読みづらい。途中で慣れたけど。
9.11陰謀論自体があまりに稚拙なのでそれに対する解説もあまり面白みがなかった。比較対象としての、第二次世界大戦期のコベントリーの悲劇や真珠湾の話の方が面白い。
コベントリーの悲劇は、イギリスの情報機関が暗号を解読してドイツがコベントリーを爆撃することをチャーチルに知らせたが、暗号を解読できていることをドイツに知らせないためにコベントリーを見捨てたという説話である。実際は攻撃があるということは解読できていたが、場所は特定できていなかったようである。この話はWikipediaやBBCの記事が詳しい。コベントリーを示すKORNというコードまで解読できていたが、これがコベントリーであったことが分かったのは攻撃後の話で、レーダーシステムか何かだと思われていたようだ。