グーグル八分とは何か
- 作者: 吉本敏洋
- 出版社/メーカー: 九天社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 新書
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グロービートジャパンとか朝日新聞とかいろいろなグーグル八分の例がのって面白かった.が,正直グーグル八分ってそんなに問題とは思っていない.googleはあくまでただの検索エンジン屋さんなので,そこがそのデータをどういじろうと勝手なんじゃないかなあ.問題はそれによって検索の精度が上がるか下がるかということだ.で,グーグル八分されているところは,基本的にあるキーワードに対するアンチサイトなわけなので,自分の探す目的によってノイズにしかならなかったりする.総合すると±0ぐらい.ので,自分にとっては特にどうとも思わない.
本の中ではgoogleはシェアが高いので公共性を考えるべきだみたいなことになっているのだけども,あくまでそれは普通の検索エンジンのシェアの話なのであまり意味はないかと.別にはてぶから探すこともあるし,Wikipediaから探すこともあるわけで.グーグル八分といってもページが消えるのではなくリンクが消えるだけなのだから,どっか別の道を通ればそこへ辿りつけるはずなのだら.googleが操作できるのはあくまで自分からのリンクでしかないので,そこをいじってみたところでWebというでかい世界からしてみればたいした影響もないだろう.
と,ちょっと批判してみたけれども,googleの言っていることとやっていることが違うという点には同意している.ここらへんで書かれているような客観性や完全性という言葉はグーグル八分をやっている時点で非常にうさんくさくなるし.ただ,よくある企業の誇大広告だとも言えるけど.