その結果を分析すると、アンケートの間にフェイスブック利用が多ければ多いほど、次のアンケートの結果が悪くなる率が高かった。またフェイスブックをたくさん使う人は、あまり使わない人よりも人生満足度の低下を訴える率が高かった。これに対し、直接的な接触の量と人生に対する肯定的な感情とには直接的な相関があった。つまり、リアルの世界でのつきあいが多いと、次のアンケートの回答は肯定的となるわけだ。
この結果は男女ともに同じだし、ソーシャルネットワークの規模にも、フェイスブックを使い始めた動機にも、孤独や憂鬱、自尊心の水準にも関係ない。クロス博士とフェルデュン博士はここから、フェイスブックは人の福祉を向上させるよりは低下させると結論づけた。
論文はこっち
論文を斜め読みすると、相関係数が全体的に小さかったり(0.08とか)、人生満足度に関してはp値が大きかったり(p<0.05)とイマイチ何かを主張するには弱いかなあという気がした。
フェイスブック利用と「直接的な接触」を比較すれば、直接的な接触をした方が寂しさを感じないだろうしポジティブになるだろうというのはその通りだとは思うのだけども。