- 作者: 池内了
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/12/17
- メディア: 新書
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宗教について科学がどのように考えてきたのかというような話かとおもってタイトル買いしたけど、全然内容が違っていた。内容は神とか悪魔とかそういうキーワードを用いて科学コラムを書いてみたというような感じ。
あとがきにもあるように著者は神を都合よく扱う傲慢な科学者を批判するという意味合いもあったらしいのだけども、あまり成功しているとは言いがたい。アダム・スミスの「神の見えざる手」だとかアインシュタインの「神はサイコロをふらない」とかの言葉を持ち出して、神を都合よく扱っていると批判しても、それって便宜上、比喩表現として言っているだけなんじゃないのかなあ。慠慢な科学者像というのもあまり支持者のいなさそうな強い人間原理ぐらいしかなくって、ちゃんと検証しているような文章は見当たらない。