水はなんにも知らないよ
- 作者: 左巻健男
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/02/25
- メディア: 新書
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「水は答えを知っている」に対する批判本.200ページ弱で読みやすく分かりやすい本だったので,すぐに読了することができた.「水は答えを知っている」の方はまだ読んだことがないので,この本を介して知るのは偏りがあるかもしれない.でも,思った以上にひどい本みたいである.水が言葉を理解して結晶の形を変えるという有名な話よりも,元素が108個なのは人間の108の煩悩が対応しているとか,自分たちによって琵琶湖の水がきれいになったとかの話の方がすごい.本気で信じているとは思えず,どう考えても嘘をついているとしか思えない.
この話だけではなく,「磁化水」「πウォーター」「創生水」など他の水関連製品などについても批判している.まあ,ほとんど知らない製品だったし,興味もなかったけども.クラスターは怪しい言葉として覚えておこうと思った.
後半は,水が人間の体にどういう影響を与えるかという点とおいしい水とはどういうものかを説明していた.水道水が思っていたよりも安全らしいということにちょっと驚く.自分にも水道水=危険というイメージがすりこまれているなあ.特に根拠を持っているわけではないのに.ただ,煮沸する手間がめんどいのと実家で飲んでた水にくらべるとあまりおいしくないので,飲む気がしないのは変わらないが.
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