てきとうなメモ

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ウェブ汚染社会

ウェブ汚染社会 (講談社+α新書)

ウェブ汚染社会 (講談社+α新書)

子供たちをネットの悪影響からどのように守るべきかというのが本書のテーマである.前半は著者のゼミで行ったアンケートをまとめており,後半はそれらの分析,問題への対処方法が書かれてある.前半のアンケートはリソースとしておもしろいとは思うのだが,なにか偏っている気がする.4000人ぐらいにアンケートしたわけなので,ネットの良い部分も悪い部分も抽出できるはずだけど,例としてあげられているのは悪いものばかりである.あと,メールを頻繁に利用する人は攻撃的になるということが心理学的に明らかになっているとか怪しげな話が多かった.
後半の分析はなんかまとまりがついていない.ネットといってもケータイでみるネットとPCから見るネットは別物なのでそこら辺分けてまとめた方がわかりやすいのではないかな.いろいろネットの問題点(自殺サイトとか詐欺とかポルノとか)があげられているのだが,そこら辺は取捨選択すればいいだけでは?ただ,小中学生ぐらいの子供に対しては影響が全くないとは言えないと思うし,親がある程度コントロールしたり,学校でリテラシー教育をするというのには同意できるのだけど.
全体的にちょっと著者の思い込みが激しくてついていけなかった.